元警察本部警察官が教えます!

元警察本部警察官の管理人が警察についてあれこれ書いています。他にも法律、裁判、福祉等についても少々!

刑事になる方法、条件等を詳しく教えます。

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1、刑事とは

 警察の部署の一つです。

 

 会社営業課、企画課等とあるように警察にも扱う事案の違いごとに部署が分かれています。

 

 警察署にある部署を簡単に紹介すると

◎、警務課・・・装備管理や代表電話受け等。

◎、警備課・・・テロや外国人等を扱います。

◎、地域課・・・交番、パトカーでいわゆる【お巡りさん】です。

◎、生活安全課・・・少年事件や保護、風俗許認可等、幅広く扱います。

◎、交通課・・・交通取り締まりや事故処理、免許更新等を扱います。

◎、留置管理課・・・逮捕し留置されている被疑者を管理します。

◎、刑事課・・・刑法犯罪の捜査を扱います。鑑識も刑事課です。

 

 このように分かれている部署の一つです。

 そのため、階級は関係ありませんので、巡査でもなれます。

 どの部署が偉いと言うようなこともありません。

 

 

2、刑事になるためのルート

※ 私が知っている県警の通常の人の最短ルートです。

 

<大卒男性> 約3年掛かる

【警察学校初任科】→【警察署地域課交番】→【警察学校初任補習科】→【警察署地域課交番】→【警ら係専科】→【警察署地域課警ら係】→【警察学校留置管理専科】→【警察署留置管理課】→【警察学校刑事専科】→【警察署刑事課】

 

<高卒男性> 約6~7年掛かる

【警察学校初任科】→【警察署地域課交番】→【警察学校初任補習科】→【警察署地域課交番】→【警ら係専科】→【警察署地域課警ら係】→【警察本部警備部機動隊】→【警察署地域課交番】→【警察署地域課警ら係】→【警察学校留置管理専科】→【警察署留置管理課】→【警察学校刑事専科】→【警察署刑事課】

 

<女性> 頑張りによる

【警察学校初任科】→【警察署地域課交番】→【警察学校初任補習科】→【警察署地域課交番】→【警察学校刑事専科】→【警察署刑事課】

 

 

3、「是非来て欲しい」と言ってもらう方法

 女性警察官は経由すべきルートは少ないですが、「是非来て欲しい」と思ってもらえなければ刑事になれません。

 

 逆に、男性警察官は経由すべきルートが多いですが、それらを順当にこなせば刑事になれる可能性は極めて高いです。

 しかし、実はそれらを飛ばして刑事になる方法はあります。

 

 その方法は女性警察官と同じです。

 

 つまり、男性警察官も刑事課から

「うちに是非来て欲しい!」

と思ってもらえれば間のルートを飛ばして刑事になれます。

 

 そこで重要なことをご紹介します。

<意欲がある>

 仕事に対しての意欲が他の刑事志望者よりも目立って有ることです。

 

 もう少し具体的に、私が「是非うちに来て欲しい」と声を掛けて貰っていた時を例にします。

 

 私の場合は、落ち着いて作成出来る書類の作成は全て明けの日刑事課で教わりながらやっていました。

 つまり24時間勤務後に一対一で授業を受けていた様な感じですね。

 

 もちろん時間外は出ませんので、サービス残業です。

 更に、その授業を受けるために事件臨場、書類受け持ちは積極的に行っていました。

 

 交番勤務で私一人だけで常時10個くらいは書類を抱えていました。

 明けで3~5個くらい作成していても、次の勤務でドンドン入ってくる感じですね。

 

 これは古い書類を後回しにしていると全国ニュースに載るほどの不祥事になってしまいますので、真似することはオススメしませんが。

 

 あくまでも

この程度の頑張りはしましょう」

と言う例示です。

 

 

<人間性>

 刑事は2人でコンビを組んで長時間仕事をすることもあります。

 少数精鋭の部署です。

 そんな部署で性格的に合わない人と組んでしまうと地獄です。

 

 そのため、性格的に癖のある人はまず「来てくれ」とは誘われません。

 

 私の時のことは・・・自分では良くわかりません。

 

 ただし、愚痴は一切こぼしませんし、頼まれたことは普通にやりますし、情報収集は頼まれていない情報でも有意義だと思えば収集して刑事に提供していました。

 

 あと、他部署との情報共有を私を介して行えるくらい、他部署との関係も良好でした。

 

 明けで引き継ぎのため、様々な部署を訪れていると訪問している部署では

「明けで疲れてるだろう?何か食べる?」

と歓迎されていました。

 

 そして帰る頃には両手一杯の食べ物を抱えている感じでした。

 

 

<実績>

 正直警察署の刑事課なら意欲と人間性だけでもなれ得ます。

 しかし、そこに実績が伴っていると最優先で選抜され得ます。

 

 私の時は、検挙率等は軒並み普通なレベルでした。

 しかし、事件解決に直結するような情報収集率鑑識活動等は県警トップの成績でした。

 その実績によって警察本部長表彰も受けています。

 

 私が知る限り最短期間で刑事になった後輩は、警察学校初任補習科卒業と同時に刑事になっています。

 

 性格も良く、やる気も有り、能力も高く、更に刑事が「欲しい!」と思う能力を持っていました。

 

 

4、絶対に必要なモノ

 先述した要素を全て持っていても、絶対に刑事になれないケースが一つあります。

 それは【緊急車両検定】を取得していない場合です。

 

 警察官はこの緊急車両検定を取得していないと公私共に車の運転が許可されません。

 

 刑事が車を運転できないのは致命傷です。

 そのため、どんなに意欲があり、性格が良く、実績があろうと、この検定試験を取得していないと【絶対に】刑事になれません。

 ちなみに、私がそうでした。

 

 いつも、いつも

「お前が検定さえ持っていればなぁ」

と言われていました。

 

 

5、緊急車両検定

 警察が車両の運転を行うために必要な内部検定です。

 1~3級まであります。

 

<受験条件>

◎ 普通免許取得後2年以上経過している者。

◎ 上記条件を免除する特別な講習を受講している者。

 

 

<受験方法>

 警察署の推薦で受講します。

 その各都道府県内全ての警察署から受験者が集まるため、一度に対象者全員が受験することは出来ません。

 

 通常はまだ取得していない先輩から順次受験していきます。

 

 

<級>

◎ 3級・・・通常走行のみ許可(緊急走行できないため再受験)

◎ 2級・・・助手席に補助者がいれば緊急走行を許可

◎ 1級・・・単独で緊急走行を許可

 

 

6、最後に

 「刑事になりたい!」

のような目的で警察官を目指す受験生が多いのに、私は刑事になる方法を書いていなかったんですね!

 

 ちなみにこの記事の中に、警察官採用試験対策としてのヒントもあります。

 

 警察組織が「欲しい」と思う人物はどんな人か?

を書いているわけですからね。

 

 どういうことかピンと来ない貴方は

【一日2時間、一ヶ月だけの勉強で警察官採用試験に合格した勉強方法】

も併せてお読みください。

 

 

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