元警察本部警察官が教えます!

元警察本部警察官の管理人が警察についてあれこれ書いています。他にも法律、裁判、福祉等についても少々!

自転車の防犯登録。ケースごとの登録方法とメリット

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1、自転車の防犯登録は義務

 自転車を手に入れた場合は防犯登録をしなければなりません。

【自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律】

と言う法律で規定されています。

 

 しかし義務だと言うことを知らない人も多いようですし、何よりも

「よくわからない」

「どうせ登録しても意味ないし」

と言った声が多く見掛けられます。

 

 そこで、自転車の防犯登録の手続き方法から、登録することでのメリット等も書いて行きたいと思います。

 

 

2、手続きが出来る場所

◎ 【○○県、自転車防犯登録所】と看板を掲示している場所。

(自転車屋やホームセンター等)

 

◎ 交番又は警察署

※ ただし、登録は行えず、変更・抹消手続きだけの都道府県が多い。

  どうしても警察で手続きをしたいなら要電話確認。

 

 

3、料金と時間

◎ 都道府県によって多少の差はあるようですが、

概ね500円前後です。

 

◎ 氏名等を書いて、シールを張るだけなので約5分で終わります。

 

 

4、お店で直接購入時

【必要物】

◎ 身分証明書

◎ 登録料

 

【手続き】

 その場ですぐやってもらえます。

 

 

5、通販等で購入した場合

【必要物】

◎ 領収書 又は 販売証明書

◎ 自転車本体

◎ 身分証明書

◎ 登録料

 

【手続き】

 自転車本体と、必要書類を持って【自転車防犯登録所】の看板設置場所に行って手続きして下さい。

 

 自転車を買う時に領収書か販売証明書(又は保証書)は必ず発行してもらって下さい。

 要求しないと発行してくれないお店もあります。

 そして、これがないと登録できませんので、二度手間になります。

 

 もし要求しても発行を拒否される場合、盗難自転車を販売しているお店の可能性が高いので、購入しないで下さい

 

 その場合は購入した後でも、契約を取り消すことは出来ます。

 盗難物を騙して売っているようなお店ですので

 「損害賠償を請求するぞ!」

等と言ってくるかもしれません。

 

 大丈夫ですので、その場合はビックリせず、行政書士や弁護士等の専門家に相談して下さい。

 

 

6、個人間の譲渡や売買の場合

【必要物】

◎ 譲渡証明書

◎ 防犯登録カード

◎ 自転車本体

◎ 身分証明書

◎ 登録料

 

【手続き】

 前の所有者の防犯登録を抹消する必要があります。

 出来ることなら受け取る前に前の所有者に抹消手続きをしてもらいましょう。

<所有者本人による抹消手続き>

◎ 自転車本体
◎ 身分証明書
◎ 防犯登録カード

を持って防犯登録取扱店に行って行います。

 

<抹消されないまま受け取った場合>

 譲り受けた者が抹消手続きをします。

◎ 自転車本体
◎ 身分証明書
◎ 譲渡証明書
◎ 防犯登録カード

を持って防犯登録取扱店に行って行います。

 譲渡証明書前の所有者に書いてもらう書類ですので、これがないと行えませんので、必ず書いてもらいましょう。

 

 都道府県によって書式は違いますが、東京都だとこちらです。

【東京都自転車譲渡証明書】

 

 

7、書類がない場合

 自転車を購入した時にもらえる領収書や保証書、防犯登録カード等を捨ててしまう人が多くいます。

 

 長年乗っていると無くなってしまうこともあります。

 実際に被害届を出すときに

「無くなってしまってありません」

なんて人は物凄く多くいます。

 

 その場合、個人間での譲渡等に必要な書類が足りません。

 必要書類がなければ手続きは出来ません。

 

 しかし、まだ諦めないで下さい。

 まだ可能な余地はあります。

 それが必要物でおまけ的に書いてある【販売証明書】です。

 

 お店が

「この人に確かに売りましたよ!」

と証明する書類です。

 

 これから紹介する方法はやってもらえるかどうかはお店次第ですので、参考にする程度にして下さい。

 

 出来るだけ覚えている情報(購入年月日、車体の色メーカー名、特徴等)をお店に告げて、購入記録を手作業で探して貰う方法です。

 

 防犯登録のデータはお店が保管しているわけではないので、お店は販売記録として記録を紙で残しているだけです。

 それを一枚一枚確認してもらい、証明してもらう方法です。

 そのため、最低でも購入年月日が分からないと調べられません。

 

 しかもこれはお店に何の利益もない上に、凄い労力が掛かるのでやってくれるかどうかは確認が必要です。

 やってくれるときには感謝の意を告げましょう。

 

 

8、登録の有効期限や場所

◎ 都道府県によって違いますが、概ね8年前後です。

  古いモノだと10年が多いです。

 

◎ 自転車の防犯登録は都道府県単位で有効です。

  そのため、他の都道府県に引っ越す場合は、

◎ 引っ越す前の都道府県で抹消手続き

◎ 引っ越した後の都道府県で新規登録手続き

が必要になります。

 

 

9、防犯登録のメリット

【職質を受けにくくなる】

 個人的にはこれが最大のメリットだと思います。

 防犯登録シールが貼っていない時点で、義務に反しています。

 

 更に、盗難自転車の多くは防犯登録が剥がされていますので、それだけで職質の対象になります。

 

 なお、多くの人、それこそ現職の警察官でも職質は任意だと思っています。

 しかし、職質自体は強制です。

 任意ではありませんので勘違いしないようにご注意下さい。

 

 この法的な根拠、見解を知りたければ

 

www.policefuta.work

 

も併せてお読みください。

 

 

【盗まれた際に発見されやすい】

 被害届をキチンと出すなら最大のメリットとまでは言えません。

 ただし防犯登録をしていない自転車の場合車台番号が判明しないと被害届は出せません。

 厳密には出せますが、出しても意味がありません。

 

 そのため、防犯登録をしていない人の場合、キチンと購入時の書類を保管していないともう戻ってこないと思って下さい。

 防犯登録をしていると必要書類がなくても被害届を出せ得ます。

 

 防犯登録をしていなくても、車台番号だけで被害届を出しているなら、警察は車台番号だけでも盗まれた自転車かどうか調べることが可能です。

 

 つまり、防犯登録がなくても、キチンと被害届を出してさえいれば被害品かどうかは判明するので、個人的には最大のメリットとまでは思いません。

 

 ただし、何度も言いますが、罰則はありませんが登録は義務ですので、登録していないだけで職質される可能性は格段に上がります。

 

 

10、最後に

 色々と面倒ですよね。

 しかし、職質を何度も受けるデメリットと比べて、500円が高いか安いかですね。

 

 登録していても無灯火とか、右側走行とか、違反をしていたら職質は受けます。

 しかし、登録をしていないとそのような違反をしていなくても職質を受ける土台があると言うことです。

 

 

 このように自転車に関する情報を記事にしている私は、自転車を持っていないんですけどね!

 

 

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